インド式計算マスター誕生秘話 その1

 それは2002年か3年の秋のある夜のことでした。何気なくテレビを見ているとインド式計算というものが紹介されていました。何とインドでは2けたの九九を生徒がみんな暗誦しているというのです。そしてインドの中学生の学習風景が映し出されました。教師に指された女子生徒が立ち上がって出された2けたのかけ算の答を、ただ頭の中で計算する事で答えているのです。これには正直びっくりしました。そろばんなど特別な事をやっている生徒であれば納得ですが、そうではなくて全員が99×99までができるのです。どういう方法で計算しているのだろうとかなり興味がわきました。
 早速ネットで調べてみました。どうも面積図を応用した考え方で解いているらしい事がわかりましたので、その方法で挑戦してみました。またこれは一朝一夕で行くものではなく、少しずつ積み上げて行かなくてはものにならない事もわかりました。塾での学習スタイルを生かして、ドリル形式で問題集を作ったらどうだろう。これがインド式計算修得のためのiPhoneアプリ、「インド式計算マスター」の出発点となりました。
 以下の写真が、そのときに作った冊子の原稿です。
 「7日間でマスター」とはまた大きく出たものですが、ただこれは紙で書きながらメソッドだけ習得すると言う事を前提としているわけです。(続く)