インド式計算マスター誕生秘話 その3

 ようやくインド式計算のテキストの原稿が出来上がったのですが、実際これを出版するとなるとなかなか難しいわけです。大手の出版社ではまず相手にしてくれないだろうし、また塾の教材を作っている出版社にはつながりはあるものの、学校の教材や塾の教材等と直接関係のないこうしたテキストの出版に乗り気になるところが果たしてあるだろうかと疑問に思いました。ただ、実際に行動に移した訳ではないのでそのとき何らかのアクションをおこしていれば、あるいは何かあったかもしれません。うちの諸事情の人(motomaka風)によれば、よいアイデアを思いつく人はたくさんいるが、実行に移す人は100人のうち一人もいないそうです。
 そういうわけで、原稿はそのまま机の上の本立ての本の間に挟まったままになっていました。

 それからすぐに私の人生における最大最良の出来事が起こりました。何ともはや驚いた事に、自分が父親になる日が来たのです。2005年の夏に長男を授かりました。(つい最近、同じアプリ開発者仲間の、といっても私なんかより全くレベルの違うすごいアプリを作っていらっしゃるスタジオルーペのリオさんのところにとてもかわいい女のお子さんが生まれました。リオさん、おめでとう。アプリでは負けているけれど、親ばかでは私も負けませんよ)
 それ以降は全く子供中心の生活になり、興味の対象はこの小さい生命にしぼられました。もうインド式の事もきれいさっぱり忘れていました。そんなある日の事、、、(続く)